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子どもの歯並びを良くする方法は? hanarabi-yokusuru

お子さんの歯並びはある程度遺伝によって決まる部分がありますが、幼い頃からの生活習慣(癖、食生活など)の影響もとても大きいです。できれば初めから自然な歯並びで育っていってほしいですよね。このページでは、お子さんの歯並びが自然できれいな状態を維持する方法を一例ですがお伝えします。

子どもの歯並びを良くする習慣

お子さんの成長段階に応じて、骨格が適切に発育していく必要があります。悪習慣によって骨の形成がうまくいかないと、それが歯並びに影響してしまいます。

0~2歳くらいまでの乳幼児期

母乳育児をする

母乳育児は、口周辺の筋肉(噛むための咀嚼筋という筋肉)を鍛えることができます。赤ちゃんがお母さんの乳首を吸うとき、下の顎を前に出して噛む動きをしています。それによって授乳で噛む力や正しい嚥下を身につけられ、さらに鼻呼吸をおぼえていきます。お子さんのその後のお口の発育に重要です。

前歯・奥歯で正しく噛ませる

離乳食が始まったら、前歯と奥歯を使ってバランス良く噛めるように指導しましょう。

3~5歳くらいまでの幼児期

食事の際の姿勢を指導する

食事のときの姿勢は歯並びに影響を与えます。姿勢は、歯が並ぶ土台の「顎」の発育を左右するので、結果的に歯並びにも影響を及ぼします。
特に、食事中の足ブラブラには気をつけましょう。しっかり噛むことで顎を発達させることができるため、足をしっかりと置ける状態で食事をしましょう。

口を閉じてしっかりと噛ませる

口を閉じてしっかりと噛んで飲み込ませることで、噛む筋肉、顎の発達が促されます。柔らかい食べ物だけではなく、少しずつ噛みごたえのあるものを食事に取り入れ、よく噛む癖をつけていきましょう。

指しゃぶり・おしゃぶりの中止

指しゃぶりやおしゃぶりの習慣がある場合には、この時期に徐々にやめさせていきましょう。1歳頃までの指しゃぶりは気にする必要はありませんが、3歳以降は指を吸う力で上の前歯に強い圧力がかかり、上下の顎の噛み合わせがずれて出っ歯や開咬になったり、上顎の歯列が狭まったりする可能性があります。

6~11歳くらいまでの小学生期

口周辺に力のかかる癖をやめさせる

舌を突き出す癖、唇を噛む癖、爪を噛む癖、頬杖、うつ伏せ寝などの口周辺に力のかかる癖は骨格や歯並びを乱す原因となるため、早めにやめさせるようにしましょう。

口呼吸を治す

口をぽかんと開ける癖があるお子さんは、口呼吸をしている可能性がありますので早めにやめさせるようにしましょう。この頃の口呼吸はアデノイド顔貌と呼ばれる骨格の変形につながることもあるため注意が必要です。

姿勢を正す

ゲームやスマホ、テレビ、勉強中などは猫背になりがちなので、姿勢を正すように指導しましょう。食べる時の姿勢も幼児期同様、正すようにしましょう。

12~14歳くらいまでの中学生期

今まで同様、口周辺に力のかかる癖や口呼吸に注意をしましょう。顎は15~16歳頃まで発達しますので、歯並びが悪くなるような悪習慣は早めに治しておきたいです。

歯並びのための生活習慣指導は歯科医院で相談を

ここでご紹介したものはあくまでも一部です。お子さんによって他にも気をつけるべきことはたくさんあります。乳幼児の頃から歯科医院で定期検診を受け、虫歯や歯並びの異変をいち早く発見することが大切です。